火災保険について

2024年02月05日 14:59
カテゴリ: リフォーム

火災保険申請の際は注意が必要です

最近、立て続けに3件ほど家の修繕の相談を受け、いずれも火災保険の申請を考えているというご相談でした。
昨今の火災保険(地震および風災・水災セット)の保険料は3年前と比較しても2倍近くになって。その上、最大でも5年間の保証期間になっているので、あっというまに更新時期が来てしまいます。
一方で能登地震のようにいつどんな災害が起きるか分からないので、入らないという選択はなかなかできないですよね…。

今回はその火災保険について、リフォーム屋の目線で書きます。リフォーム屋としては火災保険が下りれば受注につながるのでうれしいのですが、下記の注意点があります。

まず、火災保険ですが正直なところ、「過剰申請」が目立っています。これは例えば修繕箇所の修繕費用を必要以上に高い見積り金額を提示して、保険額を請求するという手法です。これに関してはあまりに相場とズレて高いと「不正請求」(業者とグル。最悪詐欺罪)となるため、保険会社も徹底して対策をしています。
そもそもこれまでの火災保険は見積書の金額ベースで保険金を支給していましたが、昨今はそういった不正を防ぐために、支払った履歴(請求書や領収書、入金履歴)や施工業者への確認の上、保険金を支給するという保険会社もでてきています。そのため、リフォームする側としても過剰な見積書は作成できないのが現状です。
また、軽微な損害(数万円程度)を申請してしまうと、その時は保険金が下りても、それ以降は保険会社からは厳しいチェックがなされ、認定されづらいことがあるようです。特に過去に複数申請をしていると、万が一大きな災害で被害を受けた場合も認定されづらくなるという話も聞いたので注意が必要です。もちろん表向き保険会社はそういったことは言いませんが、懇意にしている担当から聞いた話ですので、信憑性は高いのかなと思います。

以上、まとめると「きちんとした相場の見積書を提出する」「あまりに安価なものについては見送るまたは何か大きな災害が発生したときに合わせて請求する」。
この2点を頭の片隅に置いてもらえれば良いかと思います。

リフォーム業者の中にはろくに調査もせず、見積金額を高くして、保険が受給できた場合、その金額の2割を報酬として受け取ると言ったところもあります。しかも実際には施工をしないというところもあるようです。結局は今後火災保険に入りづらくなったり、認定されづらくなったりとデメリットを被るのはお客様になるので、火災保険の申請時はご注意ください。

もちろん当店は火災保険対応も行っており、きちんとした調査・見積もり&しっかりと修繕まで行いますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

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