今日は新年や新年度を見据え、転居に伴うリフォーム相談が増えているのでそれについて書きます。
この1週間、3件のリフォーム相談があり、皆さん「できるだけ早く」というご希望でした。
もちろん工務店としても早期契約→着工→竣工→ご入金という流れの方がありがたいのですが、お客様のために工務店から見た竣工までの必要時間とその背景を書きたいと思います。
大きな流れは下記の通りです。
①現地調査→②見積提案→(変更検討)→③契約(クーリングオフ期間)→④着工→⑤竣工
それでは例えば70㎡程度の一般的な3LDKマンションのフルリフォーム関する問い合わせを想定して時間軸と内容書いてみます。
11月1日:お客様からの問い合わせ
11月7日:現地調査・初回打ち合わせ
11月中旬:初回見積プランのご提案・共有(見積有効期限2週間)
(この時点で即発注となる方はこれまでいらっしゃったことがありません)
11月末頃:お客様の方で他社相見積もり検討や商材・仕様変更の検討
12月初旬:再見積のご依頼
12月中旬頃:再見積プランのご提案・共有
12月下旬頃:ご契約(クーリングオフ期間7日間)
1月初旬:商材発注・工程手配・マンション管理室への施工届提出(原則2週間前)
1月下旬:施工スタート
3月下旬:竣工
上記は比較的スムーズに進んだ場合のスケジュール感です。
もちろん人によって悩まずにすぐ決めるという方もいらっしゃるのでこの限りではありませんが、上記とは別でキッチンやユニットバスなどの水回り商材は「ショールーム見学」もあります。
※ショールーム見学は強く推奨しています
水回り商材の仕様は多岐に渡っており、体感してご納得いただかないと生活利便性の不満につながる原因の代表例です。
当店は初回現地調査の際にヒアリングの上、予算やメーカー、仕様や機能、オプションといったニーズを反映の上、任意の商材プランを作成していますがこれまでの経験上、この任意プランで決まり!となったお客様は皆無です。
実物を見なかったり、勢いで契約や着工をしてしまうと、契約後に施工金額が上がった・聞いていなかった・イメージと違ったというトラブルの原因となり、せっかく楽しみにしていた新居がストレスにつながりかねません。そのためお客様には「ショールーム見学」にてプランを確定いただいています(金額増減発生)。
また工務店業界目線からしてもフルリフォームといった規模の大きな工事を行う場合、「すぐにでも工事入れますよ」というのはあまりいい印象はありません。上記のような諸々の手続き(商材確定やクーリングオフ期間等)もある中で、すぐに施工というのは考えられず、また暗に暇(お客さんがいない)ですということを示していることになるため、打ち合わせ等含めて、一定の時間は要する工務店の方が安心できるとお考えいただくと良いかと思います。
早期転居によって賃貸の家賃や新居(マンション)の修繕費や管理費といったランニングコスト削減につながるのは重々承知していますが、長く住む大切な家ですので目先のデメリットにとらわれず、十分に検討されることを推奨します。
これから工務店は1年の中で最も忙しい繁忙シーズンに入ります。こういった経緯をご理解いただいた上で計画的なリフォームスケジュールを立てられるとより満足の高いリフォームになると思います。
参考になると嬉しいです!